動脈硬化

動脈硬化とは

動脈硬化とは、通常柔らかい血管が硬くなった状態を表します。また、その過程で血管内にコレステロールなどの沈着物が蓄積し、血管が詰まる現象も動脈硬化と表します。この状態を放っておくと血流が滞り、心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる疾患を引き起こす可能性があります。

動脈硬化のメカニズム

血液には、鉄分、酸素、二酸化炭素、ビタミン、ミネラル、コレステロール…などの様々な栄養素や代謝産物が含まれています。

このような成分が含まれている血液が心臓の圧力を受けて、勢いよく動脈に流れています。急流に含まれる小さな砂利が河川を削る様に、このような小さな栄養素も動脈の内壁を削りながら流れています。

通常、栄養素や代謝産物が正常な血圧により内膜を傷つけても人間には自然治癒力があるため動脈硬化には至りません。しかし、喫煙、飲酒、ストレス、加齢により自然治癒力が低下し、内膜が傷ついても治りが遅くなることがあります。その際に、傷にコレステロールが蓄積することで、プラークというものが形成され、血流の障害を引き起こす原因となります。

川で例えると、関止めを作ると砂利や石が溜まり、流れを狭めるイメージです。

このように血管内壁が傷つくこと、そして、そこにプラークが出来ることで血管が柔らかくなくなることを動脈硬化と言います。動脈硬化は、高血圧や脂質異常症、糖尿病、痛風(高尿酸血症)などの生活習慣病が重なる事で加速され、それらの疾患を助長するだけでなく、相乗効果で動脈硬化が進行します。

動脈硬化の危険性

動脈硬化は生活習慣病との関わりが深いとされています。そのため、生活習慣病であると動脈硬化が進行し、また動脈硬化であると生活習慣病がさらに進行します。

また、それだけでなくプラークが血流によって剥がされることで細い血管に飛んでいってしまうこともリスクの一つです。脳に飛べば脳梗塞、肺に取れば肺塞栓症、 心臓に飛べば 心筋梗塞、になる可能性があります。

前述した通り、生活習慣病を患っている方は動脈硬化である可能性が高く、その分心筋梗塞や脳梗塞で罹患する可能性が高くなります。

しかし、最も恐ろしいのは、動脈硬化は、その進行の大部分で自覚症状がないことです。だからこそ、常日頃から心臓に異常な負担がかかっていないか、息苦しさを感じる動作が増えていないか、生活習慣病にかかっていないか、日々の生活の中で自分自身の身体のサインに気を配ることが大切です。

ソラーレクリニック太子での検査と治療

揖保郡太子町のソラーレクリニック太子では、生活習慣病に動脈硬化を併発していないか、動脈硬化が進行していないかを調べるために各種検査を定期的に実施しております。高血圧、脂質異常症、糖尿病を患っていても、今まで、下記の様な検査をしていなかった、動脈硬化に対する説明を受けていなかった場合は、一度揖保郡太子町のソラーレクリニック太子をご受診ください。

エコー検査
ソラーレクリニック太子では首の血管の動脈硬化を超音波検査にて調べることができます。

首の血管は全身の血管を代表しているともいわれ、首の血管の動脈硬化が進んでいる場合には全身の動脈硬化も進んでいる可能性があります。また高血圧やコレステロールが高いなど動脈硬化のリスクがある方は無自覚のうちに動脈硬化で首の血管が狭くなっている恐れがあり、脳梗塞を発症されるリスクが高くなります。

検査時間は5-10分程度でその場で画像を見ながら結果を説明させていただきます。
血圧脈波検査
両手足4か所の血圧を測定し、動脈硬化と動脈の詰まり具合を調べる検査です。

いわゆる血管年齢を調べることができ、今の時点での動脈硬化の状態を調べることができます。