各種健康診断について

自分自身の健康状態についてきちんと知り、適切な健康管理をするには、健診を上手に活用することが大切です。お住まいの市町村、お勤めの企業などで各種健診が行われているので、年に一度は受診し、健康チェックを受けましょう。当医院は各種健康診断に応じておりますので、ご希望の方は、お電話または電子メールにてご予約のうえ、指定日時にお越しください。
健康診断で行われる主な検査項目
- 基本的な項目
-
- 既往歴の調査(これまでに罹患したことのある病気、服薬歴、喫煙習慣など)
- 身体診察(自覚症状や他覚症状の有無)
- 身長、体重、腹囲の検査
- BMIの測定(体重と身長に基づく肥満度)
- 血圧の測定
- 肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP)
- 血中脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールなど)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはヘモグロビンA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無)
- レントゲン検査
など
- 詳細な項目
-
- 貧血検査(貧血の既往歴を有する者、または視診などで貧血が疑われる者)
- 心電図検査(高血圧や不整脈が疑われれる者)
- 血清クレアチニン検査(血圧または血糖が基準値以上の場合)
など
予防接種について

予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンをあらかじめ接種することによって免疫をつけ、特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むように行われます。当院では、主に大人向けにインフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種を行っています。ご希望される方は、事前にお電話等でご予約のうえ、指定日時にお越し下さい。なお、その他のワクチンについても対応可能なケースがありますので、お気軽にお問い合わせください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年1月上旬~3月上旬に流行することを考えると、毎年12月中旬までに接種するのが望ましいでしょう。なお、高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種は、予防接種法に基づく定期接種なので、公費助成が受けられます。詳しくは、お住まいの市区町村にご確認ください。
子宮頸がんワクチン
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんや尖圭コンジローマなどの発生に関わっており、最近では特に若い女性の子宮頸がんが増えています。
女性の多くが一生に一度はHPVに感染すると言われていますが、HPVワクチンはそのうちの子宮頸がんを起こしやすい一部のHPVの感染を防ぐことができます。
現在、HPVワクチンは小学6年生~高校1年生の女子を対象に、定期接種が行われています。
また定期接種の期間中に3回の接種を受けなかった方については、2022年4月~2025年3月の3年間、公費で接種が受けられます。
令和5年度は平成9年度~18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の方が対象です。
HPVワクチンは2価(サーバリックス)、4価(ガーダシル)、9価(シルガード9)の3種類があり、令和5年度からはいずれも公費接種が可能となりました。
当院での接種はガーダシルまたはシルガード9となります。
対象年齢以外の方はいずれのワクチンも任意接種(自費)になります。

肺炎球菌ワクチン
肺炎を予防するためにできることの一つに、肺炎球菌ワクチンの接種があります。肺炎の原因菌で最も多いと言われている肺炎球菌に効果があります。なお、すべての肺炎を予防できるわけではありませんので、ワクチンを接種した後も、うがいや手洗い、口腔衛生など日常生活上の予防対策は怠らないでください。