みなさん、こんにちは。ソラーレクリニック太子 院長の八十川です。
睡眠時無呼吸症候群は、自覚がなくても身体に大きな負担がかかってしまうものです。なかには死亡につながるケースもあります。
無呼吸状態は、高血圧や糖尿病などの合併症を招きます。これらは、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こす原因です。また、夜によく眠れていないために日中に強い眠気に襲われ、交通事故によって死亡に至るケースも少なくありません。
今回は、睡眠時無呼吸症候群の死亡原因について、お伝えします。
睡眠時無呼吸症候群で死亡する原因
心筋梗塞
心筋梗塞は、心臓の冠動脈が塞がってしまう病気です。寝ているあいだに無呼吸状態が続くと酸素が全身に行き渡りません。心臓に大きな負担がかかり、心筋梗塞につながります。心筋梗塞になると激しい胸の痛みが数十分続き、最悪の場合は死に至ります。
なるべく早く睡眠時無呼吸症候群を改善しましょう。
脳卒中
寝ているあいだの無呼吸状態は、脳血管疾患の原因にもなります。脳の血管が詰まって脳細胞が死んでしまう脳梗塞や、脳の血管が傷付いて出血する脳出血などを引き起こしてしまうのです。
脳卒中は、重大な後遺症が残ったり死亡したりする確率が高い病気です。睡眠時無呼吸症候群の改善によって、発症リスクを下げることが大切です。
突然死
重度の睡眠時無呼吸症候群の方の場合、持病や合併症を持っていないにもかかわらず、夜間の突然死につながるケースがあります。
無呼吸状態においては、血液中の酸素濃度が大幅に低下します。酸素濃度が低下すると意識を失ってしまい、眠ったまま死亡してしまいます。病気がなくても睡眠時無呼吸症候群を放置してはいけません。
交通事故
睡眠時無呼吸症候群の方の交通事故発生率は、健康な方の約7倍といわれます。夜に深く眠れておらず、日中に居眠り運転をしてしまうことで交通事故が発生するケースがほとんどです。
居眠り運転による交通事故は、自分の死亡リスクを高めるのみならず、無関係の人びとを巻き込むおそれがあります。なるべく早く睡眠時無呼吸症候群の治療を開始しましょう。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群が死亡につながるケースは、決して少なくありません。当院では睡眠時無呼吸症候群の検査や治療に尽力しています。次のような方には、とくに検査をおすすめします。
- 眠っても疲れがとれない
- 夜中に何度も目が覚める
- 日中に強い眠気がある
心当たりがある方は、いつでもご相談にいらしてください。










