こんにちは。ソラーレクリニック太子、院長の八十川です。
「春先になると鼻水だけじゃなく、咳も止まらなくなるんです」
そんなお悩みを抱えて来院される方が、この時期とても増えています。
皆さんは、「花粉喘息」という言葉をご存知でしょうか?
実はこれ、正式な医学用語ではありません。ですが、この時期に「鼻水だけでなく、咳やゼーゼーが止まらない」と悩む方が非常に多いため、私たちは分かりやすくそう呼ぶことがあります。
大切なのは名前ではなく、あなたの喉の奥で起きている「火事(炎症)」をどう止めるかです。
実は花粉症は、鼻や目だけの問題ではないのです。
花粉が「肺の入り口」を攻撃する
通常、花粉は鼻の粘膜でブロックされますが、鼻詰まりで「口呼吸」になったり、微細な粒子が気管支にまで入り込んだりすると、そこで激しい炎症を起こします。
これが「花粉喘息」です。
・コンコンと乾いた咳が続く
・息を吸う時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音がする(喘鳴)
・胸が締め付けられるような圧迫感がある
こうした症状がある場合、喉の奥の気管支が、花粉という外敵に対して過敏に反応してしまっている状態です。
「普段は喘息がないから大丈夫」という油断
「私は喘息持ちじゃないから、ただの風邪だろう」
そう思って市販の風邪薬や咳止めでしのいでしまう方が多いのですが、ここが注意点です。
花粉喘息は、普段は喘息がない方でも、この時期の強力な花粉刺激によって一時的に発症することがあります。これを放置してしまうと、気道の炎症が慢性化し、シーズンが終わっても咳が抜けなくなったり、本格的な喘息に移行してしまったりすることもあるのです。
専門医と一緒に、正しい「消火活動」を
花粉喘息の治療には、鼻炎薬だけでなく、気管支の炎症を直接抑える「吸入薬」が非常に効果的です。
当院では、呼気NO検査(吐く息の検査)を用いて、あなたの気道でどの程度の炎症が起きているかを数値で確認します。
「ただの風邪」か「花粉による炎症」かを正しく見極めることが、一番の近道です。
せっかくの春、咳で苦しんで過ごすのはもったいないですよね。
「これって花粉のせいかな?」と少しでも感じたら、無理をせず、呼吸器の専門医である私に相談してください。
あなたの喉と肺を守るための、最適な「防衛策」を一緒に見つけていきましょう。










