咽頭炎

pharyngitis

咽頭炎

はじめまして。兵庫県揖保郡太子町にある呼吸器内科「ソラーレクリニック太子」です。

「喉がイガイガして治らない」
「飲み会の翌日に喉が痛くなることが多い」
「風邪だと思っていたら、咳だけが長く続いている」

当院の外来でも、こういった「喉(のど)の不調」を訴えて来院される患者さんは非常に多いです。 喉の痛みは、食事や会話といった日常生活に直結するため、非常にストレスがたまりますよね。

今回は、「ウイルス性咽頭炎」や、長引く「慢性咽頭炎」について、呼吸器内科専門医の視点から分かりやすく解説します。

また、意外と知られていない「お酒(飲酒)・タバコ・カラオケ」が喉に与える影響についても詳しく触れていきますので、ぜひ最後までお読みください。

そもそも「咽頭炎(いんとうえん)」とは?

「咽頭(いんとう)」とは、鼻の奥から食道につながる部分、いわゆる「のど」のことを指します。ここにウイルスや細菌が感染し、炎症を起こしている状態が「咽頭炎」です。

一般的に「風邪(かぜ)」と呼ばれる症状の多くは、この咽頭炎に含まれます。 症状としては、以下のものが代表的です。

  • 喉の痛み、赤み、腫れ
  • 飲み込むときの痛み(嚥下時痛)
  • 発熱
  • 倦怠感(だるさ)
  • 咳や痰

咽頭炎は大きく分けて、急激に症状が出る「急性咽頭炎」と、炎症が長く続く「慢性咽頭炎」の2つがあります。

急性咽頭炎の原因:「ウイルス性」と「細菌性」の違い

急性咽頭炎の原因:「ウイルス性」と「細菌性」の違い

患者さんから「抗生物質を出してください」と頼まれることがありますが、実は咽頭炎のすべてのケースに抗生物質が効くわけではありません。 原因によって治療法が異なるため、ここを理解しておくことが大切です。

① ウイルス性咽頭炎(約80〜90%)

咽頭炎の大半(8〜9割)はウイルスが原因です。 アデノウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、ライノウイルスなどが代表的です。

特徴 喉の痛みに加え、咳や鼻水などの全身症状が出やすい。
治療 抗生物質は効きません。 ご自身の免疫力で治すのが基本となり、解熱鎮痛剤や炎症を抑えるお薬で症状を和らげる「対症療法」を行います。

② 細菌性咽頭炎

溶連菌(ようれんきん)などの細菌が原因となるものです。

特徴 喉の痛みが強く、高熱が出やすい。咳や鼻水は少ない傾向があります。
治療 抗生物質(抗菌薬)が有効です。

 

当院では、症状や診察所見からウイルス性か細菌性かを見極め、本当に必要な場合にのみ抗生物質を処方しています。不要な抗生物質の使用は、耐性菌(薬が効かない菌)を生む原因になるためです。

長引く不調…「慢性咽頭炎」とは?

「熱はないけれど、喉の違和感が1ヶ月以上続いている」 「喉に何かが引っかかっている感じがする」

こういった症状がある場合、「慢性咽頭炎」の可能性があります。 ウイルスや細菌による急性の炎症が治まりきらずにくすぶっていたり、タバコやホコリなどの刺激を受け続けたりすることで起こります。

慢性咽頭炎の主な症状

  • 喉のイガイガ、乾燥
  • 異物感(梅干しの種が詰まっているような感じ:咽喉頭異常感症)
  • 咳払いをしたくなる
  • 声が出しにくい

慢性咽頭炎は、単なる「風邪の残り」ではなく、背後に別の原因が隠れていることが多々あります。 例えば、後鼻漏(鼻水が喉に落ちる)、逆流性食道炎(胃酸が上がる)、そして次に解説する「生活習慣」が大きく関わっています。

「お酒・タバコ・カラオケ」と咽頭炎の関係

お酒・タバコ・カラオケも、咽頭炎の「発症原因」になり、「悪化させる要因」となることがあります。

咽頭炎と「飲酒(お酒)」

「アルコール消毒だ!」と言ってお酒を飲む方がいらっしゃいますが、これは喉にとっては逆効果です。

脱水作用 アルコールには利尿作用があります。体内の水分が奪われると、喉の粘膜を保護している粘液が乾燥し、ウイルスや細菌に対する防御力が低下します。
直接的な刺激 アルコールそのものが粘膜を傷つけ、炎症を助長させます。
逆流性食道炎のリスク 飲酒後すぐに寝ると、胃酸が逆流して喉を焼き、慢性的な炎症(慢性咽頭炎)の原因になります。

咽頭炎と「タバコ」

タバコの煙には数千種類の化学物質が含まれています。 これらが直接喉の粘膜を攻撃し、慢性的な炎症を引き起こします。喫煙者は非喫煙者に比べて、咽頭炎の治りが圧倒的に遅い傾向があります。 また、ご自身が吸わなくても、周囲の煙(受動喫煙)で症状が出ることもあります。

咽頭炎と「カラオケ」

喉が痛い時のカラオケは、炎症を起こしている声帯や喉の筋肉に、さらにムチを打つような行為です。 特に、お酒を飲みながらタバコの煙が充満する個室で大声を出す……というシチュエーションは、喉にとって非常に良くない環境と言えます。

今日からできる!咽頭炎の予防とホームケア

辛い喉の痛みを繰り返さないために、日頃の予防が何より重要です。 ここでは、誰でもすぐに実践できる「咽頭炎の予防法」をご紹介します。

① 基本は「うがい・手洗い・マスク」

ウイルスや細菌の侵入を防ぐ基本です。 特に外から帰った後のうがいは、喉の粘膜についたウイルスを洗い流す効果だけでなく、喉を湿らせるという意味でも非常に有効です。

② 喉の大敵「乾燥」を防ぐ

喉の粘膜が乾燥すると、防御機能(バリア機能)が低下し、ウイルスに感染しやすくなります。

加湿器の使用 部屋の湿度を50〜60%に保つのが理想です。
マスクの着用 寝ている間の喉の乾燥を防ぐために、マスクをして寝るのも効果的です(息苦しくないものを選びましょう)。
こまめな水分補給 喉を潤すことで、ウイルスの付着を防ぎます。

③ 生活習慣の見直し(喉の慢性炎症を防ぐ)

先ほどお話しした通り、お酒やタバコは喉への直接的なダメージとなります。 「喉が少し変だな?」と感じたら、飲酒・喫煙・カラオケは控え、十分な睡眠をとって免疫力を回復させることが、早期回復への一番の近道です。

「ただの風邪」と油断していませんか?呼吸器内科を受診すべき理由

「市販薬を飲んでいるけれど、なかなか良くならない」 「喉の痛みが治まった後も、咳だけが止まらない」
こういった場合は、単なる咽頭炎ではない可能性があります。ここが、私たち呼吸器内科専門医の出番です。

喉の痛みや違和感の裏には、以下のような病気が隠れていることがあります。

咳喘息(せきぜんそく) 風邪を引いた後に、咳だけが長く続く病気です。
肺炎 高熱や息苦しさがある場合、細菌性肺炎やマイコプラズマ肺炎の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群 いびきによって喉が乾燥し、朝起きると喉が痛いという症状が出ます。

 

一般的な内科や耳鼻咽喉科でも診察は可能ですが、呼吸器内科である当院では、肺や気管支の状態まで詳しく調べることができます。 「喉の入り口」だけでなく「空気の通り道全体」を専門的に診ることができるのが、ソラーレクリニック太子の強みです。

特に2週間以上症状が続く場合は、慢性咽頭炎や別の疾患の可能性が高いため、自己判断せずに専門医の診断を受けることを強くお勧めします。

安心してご来院いただくために

喉の痛みは、食事も美味しく感じられず、夜も眠れなくなるなど、生活の質を大きく下げてしまいます。 「これくらいで病院に行ってもいいのかな?」と迷わず、お気軽にご相談ください。

このような症状があれば、早めにご予約を

  • 38度以上の熱がある
  • 喉の痛みが激しく、水や食事が飲み込みにくい
  • 声が出にくい、かすれる
  • 咳が長引いている
  • 市販薬を数日飲んでも改善しない

スムーズな診療のために(Web予約のご案内)

当院では、患者様の待ち時間を少しでも減らすため、Webからの順番予約を導入しています。 「仕事帰りに寄りたい」「子供を連れて行きたい」という方も、スマホから簡単に混雑状況の確認や受付が可能です。

 

■ ソラーレクリニック太子
呼吸器内科・アレルギー科・内科

〒671-1522
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