- HOME>
- 喫煙・飲酒
【呼吸器内科医が解説】喫煙・飲酒と生活習慣病の関係|「なぜ悪い?」のメカニズムと無理のない禁煙治療
兵庫県揖保郡太子町で呼吸器内科・アレルギー科・内科を専門とする「ソラーレクリニック太子」です。
「健康診断で『タバコとお酒を控えなさい』と言われた」
「タバコが体に悪いのは分かっているけれど、やめられない」
「お酒とタバコ、どちらから減らすべき?」
このようなお悩みをお持ちではありませんか? 長年の習慣を変えることは、誰にとっても簡単なことではありません。特に喫煙に関しては、「意志が弱いからやめられない」のではなく、「ニコチン依存症」という治療が必要な病気であるケースがほとんどです。
今回は、呼吸器内科専門医の視点から、喫煙と飲酒がなぜ生活習慣病を引き起こすのか、そのメカニズムと、当院でできるサポートについて詳しく解説します。
喫煙と生活習慣病の「深い関係」
「タバコは肺がんの原因になる」というのは有名ですが、実はそれ以上に「血管と血液をボロボロにする」という大きな害があります。これが、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を悪化させる最大の要因です。
皆さんが疑問に思うことが多い「喫煙 脂質異常症 なぜ」「喫煙 糖尿病 関係」といった疑問について、メカニズムを解説します。
なぜ、タバコで「脂質異常症」になるのか?
「タバコを吸うと、コレステロールが悪くなる」と聞いて不思議に思う方もいるかもしれません。これには明確な理由があります。
善玉コレステロール(HDL)の減少
タバコに含まれる有害物質が、血管の掃除屋である善玉コレステロールを減らしてしまいます。
悪玉コレステロール(LDL)の酸化
タバコによる活性酸素が、悪玉コレステロールを「酸化(サビつかせる)」させます。酸化したLDLは血管の壁に入り込みやすくなり、動脈硬化を急速に進行させます。
つまり、タバコを吸っているだけで、食事に気をつけていても血液がドロドロになりやすいのです。
喫煙と「糖尿病」の悪循環
喫煙は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の効きを悪くしてしまいます(インスリン抵抗性)。 さらに、交感神経を刺激して血糖値を上げる作用もあるため、糖尿病のリスクが非喫煙者に比べて約1.4倍〜2倍高くなると言われています。 「糖尿病の治療をしているのに、なかなか数値が良くならない」という方は、喫煙がブレーキをかけている可能性があります。
呼吸器内科が警告する「タバコ肺(COPD)」の恐怖
生活習慣病だけでなく、当院が専門とする呼吸器領域において、タバコは最大のリスク因子です。
別名「タバコ肺」!慢性閉塞性肺疾患(COPD)
長年タバコを吸っている方の肺は、真っ黒に汚れ、肺胞(酸素を取り込む組織)が破壊されてスカスカの状態になっています。これをCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と言います。
| 主な症状 | 坂道や階段での息切れ 長引く咳・痰 |
|---|---|
| 怖さ | 一度壊れた肺胞は、禁煙しても二度と元には戻りません。 |
COPDは進行すると、酸素ボンベが手放せない生活になります。「最近、階段を登るのがしんどい」と感じたら、すでに肺の破壊が始まっているサインかもしれません。当院では肺年齢を調べる検査が可能です。
自分だけじゃない?「受動喫煙」のリスク
タバコの煙には、喫煙者本人が吸う「主流煙」よりも、タバコの先から出る「副流煙」の方に多くの有害物質が含まれています。 ご家族や周囲の方(特にお子様や妊婦さん)が煙を吸い込むことで、肺がんや心筋梗塞、喘息のリスクが高まります。 「換気扇の下で吸っているから大丈夫」と思っても、有害物質は衣服や壁に付着し、長時間残ることが分かっています(三次喫煙)。大切な人を守るためにも、禁煙は最高のプレゼントになります。
飲酒(お酒)と生活習慣病
次に「飲酒」についてです。「酒は百薬の長」と言われますが、それはあくまで「適量」を守った場合の話です。
適量とはどれくらい?
厚生労働省が示す「節度ある適度な飲酒」は、1日平均の純アルコール量で約20g程度です。
| ビール | 中瓶1本(500ml) |
|---|---|
| 日本酒 | 1合(180ml) |
| ワイン | グラス2杯弱(200ml) |
| ウイスキー | ダブル1杯(60ml) |
これを超えて飲み続けると、肝臓への負担はもちろん、中性脂肪が増加し、血圧が上昇します。また、アルコールそのものにカロリーがあるほか、おつまみに塩分や脂質の多いものを食べがちになるため、肥満や痛風(高尿酸血症)の引き金になります。
呼吸器内科からの注意点:お酒と「睡眠時無呼吸症候群」
呼吸器内科の視点で特に注意していただきたいのが、「飲酒といびき・無呼吸」の関係です。 アルコールには筋肉を緩める作用があります。寝る前にお酒を飲むと、喉の筋肉が緩んで気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。 すでに「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の方は、飲酒によって無呼吸の時間が長くなり、夜間の酸素不足が深刻化し、心臓への負担が激増するため大変危険です。 「寝酒をしないと眠れない」という方は、すでに睡眠障害の可能性がありますのでご相談ください。
ソラーレクリニック太子での治療・サポート
「タバコもお酒もやめるなんて、人生の楽しみがなくなる」 そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。いきなり全てをゼロにするのは難しいものです。
当院では、患者様のライフスタイルや病気の状態に合わせて、現実的な目標を設定します。
禁煙外来(保険適用)
一定の条件を満たせば、健康保険を使って禁煙治療が受けられます。ニコチンを含まない飲み薬などを使用し、イライラ(離脱症状)を抑えながら禁煙を目指します。
生活習慣病の管理
血液検査などで現在の血管や内臓の状態をチェックし、飲酒量の調整や食事指導を行います。
肺の検査
レントゲンや呼吸機能検査を行い、タバコによる肺のダメージ(COPD)がないかを調べます。
まとめ:将来の自分のために、今できることから
喫煙と過度な飲酒は、今は症状がなくても、10年後、20年後の身体を確実に蝕みます。 しかし、「今日からやめる(減らす)」ことができれば、病気のリスクは確実に下がっていきます。 禁煙に遅すぎるということはありません。
- 息切れや咳が気になる
- 健康診断で数値を指摘された
- 家族のためにタバコをやめたい
そう思われた方は、ぜひ揖保郡太子町のソラーレクリニック太子にご相談ください。 姫路市やたつの市からもアクセスしやすい立地にあり、皆様の「変わりたい」という気持ちを、医師とスタッフが全力でサポートいたします。
■ ソラーレクリニック太子
呼吸器内科・アレルギー科・内科
〒671-1522
兵庫県揖保郡太子町矢田部90−1 [Googleマップで見る]












