気管支喘息とは
空気の通り道である気道に炎症が起きる病気であり、「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」という特徴的な症状が起こります。気管支喘息の患者様の気道は過敏になっており、ハウスダストなどのアレルゲンによる刺激が加わると、気道がむくみ、狭くなります。これに伴い、咳が出たり、息苦しくなったりします。
主な症状
- 咳が続く
- ちょっとした刺激で咳き込んでしまう
- 息苦しい状態が続く
- 呼吸時にゼーゼー・ヒューヒューという音が漏れる
- 夜間や早朝に咳などの症状が出やすい
- 夜間、息が苦しくて目が覚めることがある
- 軽い運動をしただけでも息苦しくなる
- 苦しくて横になれず、座って呼吸する方が楽になる
など
気管支喘息の治療
気管支喘息の治療にあたっては、症状を見極めた上で、適正なお薬を用いることが大切です。具体的には、症状の無い時にも炎症を抑えるために使用する薬剤と、発作時に症状を鎮めるために使用する薬剤を使い分けます。前者は「コントローラー(長期管理薬)」と呼ばれており、後者は「リリーバー(発作治療薬)」と呼ばれています。
リリーバーを使わなくても済む状態を目指し、コントローラーを上手に使って治していきます。患者様の中には、症状が落ち着くと服用を中断してしまう方もいらっしゃいますが、再び病状が悪化するおそれもあるので、医師の指示をきちんと守ってください。これによって炎症をコントロールし、気道の炎症が無くなるまで治療を継続することが大切です。
なお、喘息による発作を減らすには、患者様の生活環境を整えることも必要です。部屋の床などに溜まったハウスダストは、症状を悪化させる大きな原因です。ペットの毛やたばこの煙なども原因となりますので、こうした点にもお気を付けください。