喫煙習慣は一種の薬物依存です
喫煙習慣は単なる嗜好によるものではなく、一種の薬物依存です。タバコに含まれるニコチンは、脳や身体への快感を生じさせるだけでなく、スッキリした気持ちにさせる精神作用もあるため、なかなかやめることができません。タバコをやめられないのは、意思が弱いからではなく、ニコチンのもつ強い依存性が原因なのであり、ニコチン依存症は治療が必要な病気と考えられています。
禁煙相談を行っています
喫煙は、血管の機能に悪影響を及ぼして動脈硬化を促進させたり、COPDなどの呼吸器疾患のリスクを高めたりします。肺がんや喉頭がん、食道がん、膀胱がんなど、様々な悪性腫瘍の原因ともなります。ご本人だけでなく、受動喫煙によって周囲の方(ご家族など)にも悪影響が広がります。
一刻も早く禁煙することにより、こうした病気の予防、およびリスクの軽減が期待できますので、まずは当院にて禁煙相談をお受けください。
当院では禁煙支援士による問診を行っています。問診には30分程度お時間を要しますので、スケジュールに余裕のある日を選んで、デジスマ・お電話にてご予約いただくことをお勧めします。
禁煙治療を行えます
禁煙相談により、禁煙に対する患者様のご意思を確認できたときは、実際の治療を開始します。一定の要件を満たしている場合には、健康保険が適用されます。なお、要件を満たさない場合でも、自費にて治療を行うことが出来ます。
健康保険による禁煙治療の主な流れ
- 通院初回
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- 健康保険で治療が受けられるかどうかの「依存度」を算出
- 呼気に含まれる代表的な有害物質(一酸化炭素)の濃度を測定
- 健康状態や喫煙・禁煙歴を確認
- ニコチン切れ症状への対処法などのアドバイス
- 禁煙治療の内容を患者さまに説明し、同意が得られた場合は禁煙宣言書にサイン
- 禁煙補助薬を選択し、その特徴と使用法を説明(※現在は薬剤流通の関係上、パッチ薬のみの取り扱いとなります)
- 禁煙の開始
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- 禁煙外来受診と同時に禁煙開始となります。
- 通院2~4回目
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- 初診の時点から換算し、それぞれ2、4、8週間後に医療機関を受診
- 呼気一酸化炭素濃度の測定、および禁煙状況の確認、体調チェックとアドバイス
- 通院5回目
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- 初診から12週間後(約3か月後)に最後の受診を行います
- 前回までと同様、呼気一酸化炭素濃度の測定など
- 今後も禁煙を続けていくためのアドバイス